トムソン加工って何?

トムソン(打ち抜き)加工と呼ばれる仕組みは、お菓子作りの型抜きと同様の原理です。板に刻んだ溝に切り抜きたい形の刃を取り付けたものを型とし、この型を紙に押し付けることで決まった形に切り抜きます。このトムソン加工の利点は単純に切り抜くだけでなく、同時に折り目、スジを入れたり、ミシン目やタック紙のスリットといった特殊な切り加工もできることや、金型と比べて“低コスト”“短期間”でできるところが特徴です。
印刷業界の特に西日本地域では「トムソン」という呼称で親しまれていますが、この「トムソン」の語源はどこから来たのでしょうか。由来は今から100年以上前の1909年(明治42年)米国イリノイ州シカゴのジョン・S・トムソン氏が設立した会社トムソン・マシン社から発売された「トムソン型機械」だそうです。一方東日本地域では、ビク抜きと呼ばれています。これはドイツのシュナイザー社が開発した活版印刷機を打抜機に改造したビクトリア打抜機を導入する工場が多かったことが由来とされています。こうして東西で異なった呼び名が定着した訳です。

木型作成とトムソン加工の工程

❶刃型線の制作

通常印刷物のデザイン段階で刃型線も併せて制作されます。お客様から支給された刃型線データを基に、木型用CADデータに変換します。
木型メーカーの特徴が一番現れる所です。

❷木型作成

刃型線のベクトルデータをCAD用データに変換し、木型を作成します。
木型(トムソン型)は、ベースである集成材にレーザーで溝加工を施し、その溝と同じ形状に治具などで曲げた鋼の刃(トムソン刃)を埋め込んだ抜き型です。

❸微調整

トムソン機(打ち抜き機)にセットした後、さらに微調整をします。
印刷された紙は、温度、湿度や厚紙印刷、UV印刷によって厚みやコシが微妙に変化するためです。 この微調整の難しさ故、トムソン加工は、紙工の要とも言えるのです。最終的には職人の熟練した技が善し悪しを左右します。

❹トムソン抜き加工

トムソン加工機で打ち抜き加工を行っていきます。
型に合わせて抜きの作業をしていくのと同時に、折り目、スジ入、ミシン目加工、※1ハーフカットも行えます。

❺落丁・検品

トムソン抜きの工程が終わると、落丁の工程に入ります。落丁では、トムソンで打ち抜いた用紙を製品部分と不要部分に手作業で分離させます。
その後、製品の検品工程に進みます。

※1ハーフカット

ハーフカットとは、シールの様に離型紙を残しながら基材のみを抜くこと。 レーザー加工の段階から溝を垂直にカットし、さらにその溝に刃を真っ直ぐに埋め込み、高さを整えるなどの特殊な技術が必要です。 ハーフカットの場合、刃型をお客様ご自身で調整しながら抜かなければならないため精度の低い刃型によっては、思うようにカットができない場合があります。

○トムソン加工でできること

ハサミやカッターナイフなどで切ることができる比較的軟質な素材の加工に適しております。
また、フィルムやシート、ゴムパッキンなど工業用部品、電子部品、自動車部品などの打ち抜きにも幅広く利用されています。
大量生産よりは、多品種少量生産、混流生産、低コストで短納期の加工に最適です。

×トムソン加工でできないこと

硬質の樹脂板(厚み1㎜以上)や金属の加工(金属箔なら可)など、ハサミやカッターナイフで切れない硬質な素材の加工には適しません。

要相談

アニメのキャラクターなどの繊細、複雑な形状のものは、トムソン型の作成が難しいので基本的には苦手です。事前にご相談いただければ対処できる修正案をご提示いたします。

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ご希望があれば、有料での試作品制作も承ります。

試作品制作上の注意事項

有料で試作品の製作も承っております。
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ご指定の材料が弊社に在庫の無い場合、少々時間を頂戴するか、お客様でご手配いただく様お願いします。
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