スミベタ、リッチブラック、4色ベタ3種類の黒を使い分けよう!!

印刷で使う3種類の黒、「スミベタ」「リッチブラック」「4色ベタ」について解説いたします。
印刷物において「黒」は最も使用され、尚且つ重要な色と言えます。これまで以上に黒をうまく操ることができるよう、3種類の黒のメリットとデメリットをしっかりと理解して、ワンランク上の素晴らしい印刷物を作成してください。

K100%で表現され、文字や繊細な線に最適な「スミベタ」

印刷の色調表現は「CMYK」というカラーデータを用いて行われますが、そのうち「K=黒」のインク1色だけで表現される黒を「スミベタ」と呼びます。文字や細かい線を印刷するときに適していますが、広範囲の塗りつぶしには適しません。印刷会社によっては、広い面積をスミベタで塗りつぶしたデータには「オーバープリント」という処理が自動的に施され、スミベタの下にある色や絵などが透けて表現されてしまう場合があります。また、スミベタで広い範囲を塗りつぶすように印刷すると、ピンホールと呼ばれる色抜けができることもあるので注意が必要です。
これらのトラブルを防ぐには、スミベタで表現したいときも「K=100%」の色味をあえて指定せず、数パーセントでもC・M・Yいずれかの色を入れるようにしましょう。この場合には、C(シアン)が用いられることが一般的です。

CMYKをバランスよく配合した黒が「リッチブラック」

リッチブラックとは、スミベタ1色で表現した黒ではなく、CMYKすべてのインクを絶妙に配合することで、深い黒を表現できるのが「リッチブラック」です。しかしデザイン上、リッチブラックを使いたくても不向きなシーンもあります。リッチブラックには深い黒を表現できるというメリットがあるものの、濃度を高めれば高めるほど良いというものでもありません。
CMYKの4色がすべて100%(総ベタ・4色ベタ)を使用すると以下のようなデメリットが予想されます。
●インキの乾燥に時間が掛かる。(特に上質系やマット系の用紙)
●印刷中にインキがはがれてしまう(逆トラッピング)
●印刷物を重ねたときにインキが裏移りする(特に上質系やマット系の用紙)
●印刷物同士がくっつく(ブロッキング)
●印刷ムラ等不安定になる。
●小さな文字や細い線は、見当ズレの影響で可読性を損なう
このため、弊社ではリッチブラックのカラーにCMYKのインキ総量が最大でも300~340%以内
(コート系の場合 C40~60% M40% Y40% K100%)(上質系・マット系の場合C30~40% M30% Y30% K100%) をお勧めしています。
リッチブラックは、色へのこだわりの証し。モニター上と、実際紙に印刷した色とでは印象がかなり違います。本番印刷前の色校正を強くお勧めします。

※見当ズレの回避

スミベタ(K100%)で色指定されることをお勧めします。
K100%で作成されたオブジェクトは原則ブラックオーバープリント(スミノセ)となり、見当ズレの影響を回避することができます。
大きな文字や袋文字、オブジェクトを使用される際は、意図しない結果になることがありますのでご注意ください。

※RGBカラーの変換時は要注意

カラーモードがRGBで作成されたデータをCMYKに変換した際に、RGBの黒(R,G,B=0,0,0・#000000)がK100%の純粋な黒にならずに、CMYKすべてのカラーが混じり合ったカラーに変換されます。偶発的なリッチブラックになってしまい、結果無作為な掛け合わせ印刷となり、「見当ズレ」による文字の太りや潰れが発生します。

※レジストレーションに要注意

レジストレーションとはトンボにのみ使用される色設定で、CMYKすべて100%でトンボは印刷されます。この設定をトンボ以外で使用されますと、4色ベタと同じトラブルの原因となります。トンボを選択した後にオブジェクトを作成すると、カラーパレットの設定がレジストレーションになっていることがありますので、ご注意ください。

※リッチブラックを設定したあと、スウォッチに登録しておくと便利です。適用させたいオブジェクトに簡単に反映させることができます。

最も濃い黒が表現できる「4色ベタ」

「4色ベタ」は、CMYKの4色をすべて100%用いて作られる黒です。比率で表しても「C:100% M:100% Y:100% K:100%」となり、「リッチブラック」よりもさらに深く濃い黒に仕上がります。ただし、許容量を超えたインクを使用するため、印刷した用紙同士がくっついたり、乾きが遅くなったりするデメリットがあります。また、黒が濃すぎて用紙の裏面に映って見えてしまうことも有るため、基本的に、印刷会社ではあまり推奨されていません。
もしも4色ベタで指定されたデータが原稿として印刷会社に持ち込まれた場合「印刷には適さない」と判断されトラブル回避のため、印刷時自動的に濃度調整が行われる場合があります。その際他の色も濃度が変わってしまう事がありますので、注意が必要です。
黒をできるだけ濃く見せたい場合であっても4色ベタは避け、インク量の合計を考えながら黒の表現を考えましょう。「4色ベタ」は、CMYKの4色をすべて100%用いて作られる黒です。比率で表しても「C:100% M:100% Y:100% K:100%」となり、「リッチブラック」よりもさらに深く濃い黒に仕上がります。ただし、許容量を超えたインクを使用するため、印刷した用紙同士がくっついたり、乾きが遅くなったりするデメリットがあります。また、黒が濃すぎて用紙の裏面に映って見えてしまうことも有るため、基本的に、印刷会社ではあまり推奨されていません。
もしも4色ベタで指定されたデータが原稿として印刷会社に持ち込まれた場合「印刷には適さない」と判断されトラブル回避のため、印刷時自動的に濃度調整が行われる場合があります。その際他の色も濃度が変わってしまう事がありますので、注意が必要です。
黒をできるだけ濃く見せたい場合であっても4色ベタは避け、インク量の合計を考えながら黒の表現を考えましょう。