表面処理加工(光沢加工)
印刷物の表面に光沢を与えて付加価値を高めるとともに印刷面の保護も行い、あわせて耐摩擦性、耐熱性、耐湿・耐水性、耐油性などさまざまな効果を上げている。処理法は次の4つに大別できる。
❶光沢コート
輸転機(爪取り式)によるローラー塗布(主として薄紙に)、またはロータリー方式によるローラー塗布(厚紙に)とがある。
❷UVコート
ロールコーターやグラビア、フレキソ、スクリーン方式により印刷面にUV塗料をコーティングし、紫外線により照射乾燥。薄紙、厚紙はもとより部分コーティングも行える。
❸プレスコート
ロールコーターで熱硬化性樹脂を印刷面に塗布し、研磨したエンドレス板に密着させロールで加熱。加圧したのち冷却して光沢を出させる。
❹ラミネート
ラミネートには2つの方法がある。
❶PPフィルムなどに接着剤をロールで塗布し一旦乾燥させ、印刷物とフィルムを熱シリンダーで熱圧着させる。連続作業が行える。
❷PVCフィルムを印刷面の表面に接着剤で貼り合わせる方法で、前記方法より強靭な処理ができるので、書類の表紙とか下敷きなどに利用される。
用途に応じていろいろな加工方法があるが、雑誌・書籍の表紙・カバーから紙器包装関係、絵はがき、ポスター、ラベル、下げ札その他多くの分野に利用されている。とくに、無線綴じ書籍類の表紙・カバーはPP貼りといわれ、多用されている。
一方、資材面では最近は有機溶剤性を含まない塗料や接着剤使用の水性コーティング、またノンソルベント型塗料の使用ができるUVコーティングなど環境にやさしい方法が進んできている。
❺ニス引き加工
ニス引き加工は、印刷物の表面にニス(樹脂製の液体)を塗布することで、印刷物の表面に透明の皮膜を作りを保護する目的で使われてきた伝統的な表面処理方法です。濃い色のインクで広い面積をベタ塗り印刷をしたり、水濡れや擦れによる色落ちを防ぐ場合にお勧めしています。ラミネート加工と同じく、光沢系とつや消し系の2種類があり、印刷物の仕上がりイメージに合わせて選択できます。ラミネート加工が印刷後全面にフィルムを貼り付ける手法であるのに対して、ニス引き加工は印刷工程で同時に行えるため、納期やコストにおいて、早くしかも安価に抑えることが可能です。また、ニス引き加工の大きな魅力として、部分的な塗布が上げられます。部分ニスは、ロゴの上だけ艶やかにして目立たせるなど「ニスで絵柄を表現」できます。模様などのニスを引くことで、目を引くような立体的なデザインの印刷物を作成することもできます。更に「擬似エンボス加工」という方法では、2種類の性質が異なるニスを使用することで、立体感や高級感を再現することも可能です。
但し、ラミネート加工ほどのコーティング力がないので、印刷物のこすれや剥がれを防ぐに事はできますが、しっかりとした耐久性を求めるのであればラミネート加工をお勧めします。

